社会福祉主事任用資格の概要や有用な職場

福祉事務所に属し、家庭訪問や生活指導、面談などの業務に当たる現業員に必要な任用資格が、社会福祉主事です。公務員試験に受かった後に名乗れる資格であり、一般的にソーシャルワーカーやケースワーカーなどと呼ばれます。福祉事務所は生活保護法や児童福祉法などで策定されている援護などの事務を行っている施設で、生活支援の相談窓口です。具体的な業務内容は、病気や高齢、障害などの理由で社会生活を送るのに支障を来たしている人の相談に乗り、養護施設や医療機関などと連携しながら支援することです。

資格の取得方法は、5パターンに分けられます。社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持っている人は、既に資格を有しており、公務員になれば社会福祉主事として勤務が可能です。それ以外の場合、大学などで3科目以上の社会福祉に関する科目を修了したり、指定された通信講座を1年間受講したりすれば資格が得られます。社会人で学業に専念できない場合は、19科目279時間の都道府県等講習会か22科目1500時間の指定養成機関を修了すれば取得できます。基本的に講習を受けるだけの資格となるため、難易度は高くないです。

元々福祉の現場で働いていた介護福祉士などが相談業務に転向しようと考える場合、社会福祉主事任用資格か社会福祉士資格を取っておいて損はありません。公的な福祉事務所でなくても、民間の介護施設や社会福祉施設の求人広告に必要な資格として載っていることは珍しくないからです。それ相当のスキルや知識が証明できるということになるので、取得しておくと転職の際に役に立ちます。